轍鮒之急

マンガ、アニメ、映画、ゲームの感想書き散らし

【23】今週のマンガ (2023/12/23購入分)

こんにちは。キセキです。

あけましておめでとうございます。年始から様々なことが起こり、2024年も先が思いやられますが、いい年にしていきたいものです。そんなわけで今年の抱負は、購入をペンディングしている良作を少しでも増やすこと。逆張りしすぎないようにしていきたいです。

新年一発目は、年明け前に購入した作品の感想を。年末年始はなかなか忙しかったので遅くなってしまいました。それでは、2023/12/23に購入したマンガの紹介と感想です。

 

「風紀委員長はエッチな本を没収したい」1巻

作者: やまもと桃 出版社: 講談社 ジャンル: 恋愛, コメディ

風紀委員長・雛守柊花に目をつけられている問題児の高校一年生・真島龍弥は、偶然雛守が生徒から没収したエッチな本を読んでいるのを見てしまい...。エロ本収集家の風紀委員長とエロに耐性がないヤンチャ男子のラブコメディ。

雛守は官能小説を書くのが趣味なので普段から本や動画などを見ており、さらに体験を増やすために真島に色々なお願いをしていく形でスト-リーが進行します。キャラ設定や会話のテンポ感は結構いい感じ。エッチさ具合は、少年マンガとしてだいぶきわどい気がしますが、案外ちょうど良い塩梅かもしれません。1巻の最後も含めて、なかなか今後が楽しみな作品です。

 

「うちの黒魔導士がかわいすぎる!」1巻

作者: たきどん 出版社: 白泉社 ジャンル: 恋愛, コメディ

魔法学園で一年生のお世話係をしている三年生・アリアは、大昔の言い伝えにより周りから怖がられている黒魔導士の一族・ジェイドに振り回されていた。しかし、ひょんなことからジェイドに触れたら心の声が聞こえてきて...。ファンタジー世界のツンデレラブコメディ。

ツンデレ年下男子と世話やき年上女子のテンプレートな少女漫画です。序盤ということもありジェイドのツンがかなり強め、というか流石に口が悪すぎる。一方で心の声のデレ具合もとんでもなく、アリアとの結婚生活や子供まで想像するレベル。言動と心情の乖離が大きいので、ツンデレを超えて同一人物か疑いそうになります。魔法周りやアリアの思考言動などは若干設定の粗さを感じますが、絵の上手さなどは好みな作品。また最近ツンデレの供給がなかったので、そういった意味でも続いて欲しい作品です。

 

「アオのハコ」7-13巻

作者: 三浦糀 出版社: 集英社 ジャンル: 恋愛, ドラマ

高校生達による部活と恋愛を描いた青春ドラマ。13巻までには、大喜のバドミントンの因縁の相手との試合や、大喜と雛の関係の変化、帰国子女の男バス間男登場、千夏の昔の友人との一悶着といった様々な展開がありましたが、なんと言っても12巻で大喜と千夏が付き合ったのが一番大きい展開。恋愛が新たなフェーズに入りつつも、大喜のバドミントンプレーヤーとしての成長もしっかり描かれており、青春ものの作品としてやはり完成度が高いと感じます。

付き合うところまで一気に読むと胸焼けを多少は抑えられるので、成人諸氏には大人買いをオススメします。

 

「葬送のフリーレン」12巻

作者: 山田鐘人 (原作), アベツカサ (作画) 出版社: 小学館 ジャンル: バトル, ファンタジー 

勇者ヒンメルの死後に人を知るための旅に出た魔法使いの後日譚ファンタジー12巻では、過去に時空転移したフリーレンがヒンメル達と共に元の時間軸へ戻るための旅が描かれます。ようやく過去の勇者パーティの活躍が本格的に描かれ、フリーレンにとって大切だった旅路の一端に触れることができました。特に12巻最後のシーンは心にクる。時空転移関連の記憶の辻褄をどう合わせるのかは気になるところですが、全体的に完成度が高い作品なので不安というよりは期待しています。

 

「甘神さんちの縁結び」13巻

作者: 内藤マーシー 出版社: 講談社 ジャンル: 恋愛, コメディ

京大医学部志望の瓜生が、甘神神社に居候して巫女の三姉妹と同居するラブコメディ。

新しいヒロイン適当に出すのやめてほしいなあ。展開上三姉妹以外のキャラが必要なのは分かりますが、真ヒロインに昇格するはずもないので読んでてあんまり気持ちがいいものではありません。使い捨てにしているキャラも比較的多いので、そこらへんを上手く再利用して欲しいところです。

 

「女神のカフェテラス」13巻

作者: 瀬尾公治 出版社: 講談社 ジャンル: 恋愛, コメディ

祖母が亡くなったのをきっかけに喫茶店を継いだ粕壁隼が、そこで住み込みで働いていた5人の女の子達と同居するラブコメディ。

まあ面白いんじゃないですか。隼の祖父の話もようやく明らかになりましたが、若干今更感もあり。火事で腕ごと燃えてなくなるのはさすがにおかしいだろ。おかしいよね?そろそろ惰性で読んでいるので、ストーリーとして面白い展開が欲しいです。

 

「SHY」22巻

作者: 実樹ぶきみ 出版社: 秋田書店 ジャンル: バトル, コメディ

世界各国のヒーローたちが、ヒーローと敵対する集団「アマラリルク」と戦うバトルコメディ。22巻も面白かった。キャラクターの味付けとバトル展開が上手で、敵キャラも結構好きになれるのがいいところ。それはそれとして、最後にインドのヒーロー・ニルヴァーナが再登場したシーンは個人的にかなり熱かったです。かなりカッコいいキャラなので、バトルでの活躍が楽しみです。

 

「うるしうるはし」1巻

作者: 樋渡りん (原作), もりちか (作画) 出版社: 秋田書店 ジャンル: 恋愛, ドラマ

漆を使った伝統工芸作家を目指す高校三年生・金山海尋は、祖父に『使う人のことを考えて作れ』という課題を出される。課題について悩んでいる中で、偶然出会った年上の女性・深谷紬に出会い...。少年の純粋な恋心と成長が光る青春ストーリーです。

絵柄や物語の雰囲気は「珈琲をしづかに」や「ほどいて、むすんで」などに近く、穏やかに流れる日常の中での少年の成長譚といった感じ。現状まだ評価しにくいですが、うっすら恋愛的空気感が漂う平穏な日常は個人的に好きなので、期待しています。

 

「八王子名物 天狗の恋」2巻

作者: 七尾朋 出版社: KADOKAWA ジャンル: 恋愛, ドラマ

子供の頃に出会った高尾山の天狗の姫・ヒメに、大人になって再会したコタロウが、外の世界を知りたいヒメと八王子で暮らすドラマ風恋愛物語。コタロウは親族を失っており"大切な人"を作ることに臆病になっているため、それをヒメが絆していくのがストーリーの大筋。2人とも良い意味で大人っぽさがあるので、恋愛関係というよりは家族としての絆を紡いでいく感じが強いところが気に入っている作品です。

 

「姉になりたい義姉VS百合になりたい義妹」2巻

作者: 森 出版社: マッグガーデン ジャンル: コメディ, 百合

姉のことが好きな妹と、妹の攻めにタジタジな鈍感姉の義姉妹百合コメディ。姉・汐の勘違いによるすれ違いや妹・カフカの暴走といった要素の繰り返しではあるものの、百合コメディとしては結構面白い。2巻では、初デート(付き合ってない)、看病イベント、夏祭りと定番の内容がてんこ盛り。不穏要素もほぼ皆無なので、好みの作品です。

 

「平良深姉妹はどっちもヤんでる」2巻

作者: 金子ある 出版社: 一迅社 ジャンル: コメディ, 百合

姉のことが好きな妹と、妹の好意に依存している姉の共依存実姉妹百合コメディ。2人とも違うタイプのメンヘラで、妹・キラはガチアイドル、姉・瀬良は26歳メイド喫茶勤務という属性持ちです。とにかく胃もたれ感が凄い。瀬良の方は生き恥を晒しまくっていて、読んでいるこっちが辛くなってくるレベル。個人的には、姉妹百合なら「義姉VS義妹」の方に軍配です。

 

「ぎゃるアシ」3巻 (完結)

作者: 九駄礁太 出版社: 講談社 ジャンル: 恋愛, コメディ

陰キャ高校生マンガ家のもとに、クラスのギャルがアシスタントとしてやってくるラブコメディ。前回ボロクソに言い過ぎたので、ちょっと申し訳ないという気持ちで買ったら完結してました。僕の評価もそんなに間違っていなかったと少し安堵。漫画家のマンガを描く人が、マンガ下手なのってどうなん?とか、作中のキャラはとんとん拍子に成長しているけど、作者の人生はそんな順調だったのか?とか思うことは多々あり。褒めるとすれば、服を描くのは上手いと思います。そんくらいの作品です。

 

「ちえりの恋は8メートル」3巻

作者: ミトガワワタル 出版社: 集英社 ジャンル: 恋愛, コメディ

身長が8mある女子高生・ちえりと、彼女のお世話係の幼馴染・夢路のラブコメディ。3巻では、新たな巨大少女・七海音色の登場と、ラブコメ定番の夏祭りや海といったイベントが描かれます。ラッキースケベ的な要素として、夢路がちえりの太腿とか胸によく挟まれていますが、8mの人間が相手なので羨ましいような恐ろしいような。さすがに男だったら嬉しいか...?ラブコメ的には進展もあったので、次巻も楽しみです。

 

「隣のお姉さんが好き」4巻 (完結)

作者: 藤近小梅 出版社: 秋田書店 ジャンル: 恋愛, コメディ

隣の家同士の女子高生に片想いをしている男子中学生が、一緒に映画を見たりするなかでお互いの影響を受けて成長し仲を深めていくラブコメ年末のオススメ完結マンガでも紹介した通り、2人の成長の描写や作中の会話の面白さが特に素晴らしい作品です。

マンガの内容は以前の記事に譲るとしますが、個人的になるほどなあと思ったのは、作者のあとがき。このマンガが何を伝えたかったのかの答え合わせができ、自分にも通ずる話で大いに納得させられました。藤近小梅という作者、やはり只者じゃないですよ。

 

「カナン様はあくまでチョロい」5巻

作者: nonco 出版社: 講談社 ジャンル: 恋愛, コメディ

女子高生に扮する悪魔・カナンが、後輩・供犠羊司と恋人になるラブコメ相変わらず超絶画力からハイテンションな変態ばっかり出てきます。面白いとは思いますが、画面がめちゃくちゃうるさいので疲れるというのが本音。ほんとに時々読むくらいがちょうどいい作品です。5巻はちょっと真面目にラブコメしようとしていたので、逆に面食らいました。

 

「よわよわ先生」5巻

作者: 福地カミオ 出版社: 講談社 ジャンル: 恋愛, コメディ

生徒から怖がられているが実はひ弱な"よわよわ"先生・鶸村ひよりと、先生のことが好きな阿比倉君のラブコメゆりゆりなド変態風紀委員が登場し、ラッキースケベが尋常じゃなく加速しています。健全なページの少なさよ。よわよわ先生と阿比倉の関係も紆余曲折はありますが徐々に進んでいるっぽい。絵の上手さも含めて、2024年も期待していきたいラブコメ作品です。

 

「心の声が漏れやすいメイドさん」9巻 (完結)

作者: ぎんもく 出版社: 芳文社 ジャンル: 日常, ギャグ

出張で親が不在の男子高校生の家に、同級生のメイドが同居する日常コメディ。完結巻です。残念ながらオススメ出来るような作品ではありません。悲しい。

この作品の良くない点は今まで何度か述べましたが、とにかくキャラの描き分けが弱いところが一番気になります。そもそも登場人物が無駄に多いんですが、全身が見えず顔アップのコマが多い、髪型や髪色の被りが多い、設定上仕方がないもののメイド達は着ている服が同じ、特徴的で目立つアクセサリーなどはつけていない等々、見分けるのに苦労するため、エピソードを楽しむ前に二の足を踏むことになります。趣味とかの内面ではなく、とにかく外見で見分けが付くようデザインするのが一番大事だと思います。

こうしてみると、登場人物が多いマンガでもそれぞれのキャラが立っている作品は案外凄いんだなと再認識できます。「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」を見習って欲しいね。

 

「焼いてるふたり」13巻

作者: ハナツカシオリ 出版社: 講談社 ジャンル: 日常, グルメ

静岡で暮らす肉料理好きな夫と天然な美人妻の日常系グルメマンガ。ゆる~い雰囲気の日常と、美味しそうだけど手間がかかりそうな料理を眺める作品ですが、今回は簡単に作れるご飯もあったので個人的に真似してみたいと思いました。料理マンガは時々有益な情報に出会えるのが、嬉しいところですね。それはそうと、三船というキャラが結構好きなので、彼のお話をもっと読みたい気分です。

 

「それでも歩は寄せてくる」17巻 (完結)

作者: 山本崇一朗 出版社: 講談社 ジャンル: 恋愛, コメディ

 からかい上手の高木さん」の作者が描く、高校の将棋部を舞台としたラブコメ作品。遂に完結。この作品の詳しい感想は年末の記事にも書いたので、ここでは簡潔に。高校生活という期限、歩がうるしに将棋で勝つという目標の二つが最初からはっきりしており、進展が見えやすかったのが良かったです。さすが山本崇一朗、という感じでした。

 

「君には届かない。公式アンソロジーコミック」

作者: みか 出版社: KADOKAWA ジャンル: BL, アンソロジー

BLマンガの人気作「君には届かない。」のアンソロジー最近のBL界隈の売れっ子作家達が多数寄稿しており、知っている作者も多かったので、それなりに楽しく読めました。保坂が思った以上に人気で、ちょっと面白かったです。

 

「北山くんと南谷くん」2巻

作者: 砂藤シュガー 出版社: イースト・プレス ジャンル: 恋愛, BL

奥手な爽やかイケメン大学生×エッチな顔が見たい男子高校生のBLラブコメ1巻の最後で受けが高校を卒業して初夜したので、2巻は大学生になって付き合っている2人のお話です。今回は嫉妬がメインテーマ。攻めのキャラが好みなので、割とお気に入りの作品です。BLあるあるですが、1巻で付き合うところまでいくと、それ以降は肌色成分が非常に多くなります。このマンガも体感ほぼ毎話シてます。

 

「好きが言えないふたりのエチュード」1巻 (完結)

作者: kanco 出版社: イースト・プレス ジャンル: 恋愛, コメディ

ネガティブ思考のイケメン大根役者×演劇一筋の脚本家の恋人ごっこから始まる大学生BL。恋愛劇の脚本を書くことになった恋愛経験ゼロの脚本担当・灯也が、演劇初心者の明日叶に恋人を演じてもらうことで、灯也は恋愛観、明日叶は演技力を養えると考え、恋人ごっこを提案するところから物語は始まります。終始自信のなさそうな明日叶は可愛いですが、最終的に灯也への気持ちには自信を持てたような描写は良かった。泣き虫攻めの良さにも気づけたので、それなりに高評価しています。

 

以上です。2023年の最後の最後にもう少し購入したので、次回はそれらを紹介します。

それでは。