轍鮒之急

マンガ、アニメ、映画、ゲームの感想書き散らし

【19】今週のマンガ (~2023/10/29購入分)

こんにちは。キセキです。

ますはこちらをご覧ください。

タイトルも香ばしいことこの上ないですが、それ以上に目がデカすぎませんか?原作小説のイラストは非常に良いので、マンガ家の実力が出てしまった悪い例です。内容は読んでないので知りませんが、本屋で表紙を見ただけで損しているなと感じました。表紙くらい頑張れよ。何度か表紙詐欺を食らった人からの意見でした。

ちなみに追放系の亜種である"今更好きと言ってきても遅いんだが?"系ラブコメは、最近かなりの数出ています。もうちょっとタイトルをどうにかしてくれれば手に取るかもしれませんが、文庫出身だとタイトルを短くするのは難しいのかもしれませんね。

それでは、2023/10/29までに購入したマンガの紹介と感想です。

 

「甘神さんちの縁結び」12巻

作者: 内藤マーシー 出版社: 講談社 ジャンル: 恋愛, コメディ

京大医学部志望の瓜生が、甘神神社に居候して巫女の三姉妹と同居するラブコメディ。12巻では、長女の夜重が実家の問題を解決してヒロインレースで一歩リードしました。

キャラクターが良い作品だと思っていて、主人公の成長やヒロイン達の可愛さは少年誌ラブコメの中でも高いレベルにあります。そのぶんストーリーの粗さやキャラの言動の幼稚さに目がいってしまうのは惜しい点。キャラクターが幼稚だから可愛いという説もありますが、大学生や高校生がそれでいいのか?という気持ちになります。まあ、教師がよわよわだったりすることもあるし、高校生に求めすぎなのかもしれないけど。

 

「女神のカフェテラス」12巻

作者: 瀬尾公治 出版社: 講談社 ジャンル: 恋愛, コメディ

祖母が亡くなったのをきっかけに喫茶店を継いだ粕壁隼が、そこで住み込みで働いていた5人の女の子達と同居するラブコメディ。ハーレムよりは1対1のラブコメの方が好みなので、この作品はギャグ作品として楽しんでいます。ちなみに、ハーレム作品で要となるのが主人公ですが、今作の主人公・隼は斜に構えた性格の割に陰で努力しているので、個人的には苦手だけど嫌いではないタイプのキャラです。12巻は男1女11の宮古島旅行編。ヒロインレースに新たに2人が名乗りを上げて、現在7人の大混戦です。

 

「雪解けとアガパンサス」2巻

作者: なうち 出版社: KADOKAWA ジャンル: 恋愛, 百合

高嶺の花扱いされている王子様系女子・夏月と、転校してきた子犬系女子・春の百合ラブコメ春は夏月を特別扱いせずに接するので、夏月が春のことを好きになってしまうというストーリーです。2巻では、夏月が春に告白し、春に意識させるための行動をとり始めます。不穏要素がほとんどない順当な百合作品ですが、今のところどこかで見たような話しかないので、ここから如何に差別化を図るのかが肝になってきそうです。

 

「雪と墨」3巻

作者: うの花みゆき 出版社: 講談社 ジャンル: 恋愛, ドラマ

名家を追われた令嬢・フレイヤと彼女に買われた大罪人・ネネオが、お互いを支えとしながら過去や心の傷と向き合う物語。世界観がしっかり構築されていながら、キャラクターに対する親しみやすさを感じられる良作です。3巻では、フレイヤが実家と縁を切るために、味方となってくれた人たちと作戦を練り、ネネオと2人で乗り込みます。敵地で毅然とした態度をとるフレイヤですが、精神的なハンデはかなり大きいので、いつボロが出てしまうのかハラハラします。何事もなく終わってくれ~、と切に願いながら次巻にも期待です。

 

「よわよわ先生」4巻

作者: 福地カミオ 出版社: 講談社 ジャンル: 恋愛, コメディ

生徒から怖がられているが実はひ弱な"よわよわ"先生・鶸村ひよりと、先生のことが好きな阿比倉君のラブコメよわよわ先生の可愛さと阿比倉君のラッキースケベを楽しむ作品で、最近のラブコメでは1,2を争うオススメです。4巻では、合宿や夏祭りを通して、2人の距離が大きく近付きます。教師×生徒のラブコメとしては進行がかなり順調なので、このままサクサク展開して欲しいところ。ちなみに、よわよわ先生の日焼け全裸 with 絆創膏を拝めます

 

「少年を飼う」6巻 (完結)

     

作者: 青井ぬゐ 出版社: コアミックス ジャンル: 恋愛, ドラマ

仕事一筋のOL・森川藍 (30) と、突然彼女の家に転がり込んできた男子高校生・遠野凪沙 (16) が同居生活をするドラマ作品。メインテーマは、気ままな性格だけど時折優しさを見せる凪沙との暮らしにより日常に変化が訪れる藍と、夢を応援してくれる藍や学校の友人との関わりの中で新たな感情を覚えていく凪沙、といった2人に訪れるポジティブな変化の部分です。その中で、若干の差異はあるもののお互いが大切な存在になり、凪沙が恋愛感情を抱くという恋愛要素もあります。

お気に入りの作品で、無事完結してくれたことは本当に嬉しい。落ち着いた雰囲気、終始常識的な態度の登場人物、ポジティブな方向への変化や成長の描写など、好みどストライクな作品でした。2人の関係性をどのように着地させるのかは唯一の懸念点でしたが、上手いところに納めてくれており、個人的には非常に満足感が高かったです。物語的な動きが抑え気味な点は人によっては苦手かもしれませんが、べた褒めしたいくらい好きなので、ぜひ読みましょう。ちなみにドラマ化もされています。

 

「それでも歩は寄せてくる」16巻

作者: 山本崇一朗 出版社: 講談社 ジャンル: 恋愛, コメディ

からかい上手の高木さん」の作者が描く、高校の将棋部を舞台としたラブコメ作品。しっかりストーリー進行があるラブコメという点で「高木さん」とは異なりますが、ジャンルとしてはかなり近い作品です。「高木さん」が好きなら刺さると思います。16巻では主人公が大学受験を終えたところまで進みました。ということで次巻最終巻です。「くノ一ツバキは胸の内」は完結済み、「高木さん」も連載は完結したらしいので、山本崇一朗作品の供給が失われました。新たなデコ広女子、待ってます。

 

「のあ先輩はともだち」1巻

作者: あきやまえんま 出版社: 集英社 ジャンル: コメディ, 日常

とあるゲーム制作会社で働く、限界バリキャリ・早乙女望愛(27)と、後輩の平熱さとり男子・大塚理人によるオフィス"ともだち"コメディ。普段から定時帰宅で友人付き合いも最小限の理人が、ひょんなことから仕事熱心な望愛の裏の顔を知ってしまい、強引に友達にされるというストーリーです。のあ先輩の限界度は割と極まっており、恋愛脳(男運なし、失恋中)、友達0構ってちゃん夢女子とてんこ盛り。持っている酒も大体ストゼロです。コメディとしては、限界アラサー女という要素と2人の温度差に面白さがあります。限界アラサー女を眺めると元気になるので、2巻にも期待です。

 

「ちがう宮原お前じゃない!」1巻

作者: 帯屋ミドリ (原作), 藤高つむり (作画) 出版社: 集英社 ジャンル: 恋愛, コメディ

同級生の雪比良さんのことが好きな男子中学生・有馬、雪比良さんの友達で有馬の幼なじみでもある女子中学生・宮原、雪比良さんの3人がメインの中学生ラブコメ雪比良さんの気を引こうと有馬が試行錯誤しつつ、毎回良いところで意図せず宮原に邪魔されてしまうという作品です。中学生といっても小学生に近い中学生なので、有馬も宮原を邪険にはできず終始ふんわりとした雰囲気です。

原作者は人気幼なじみラブコメ「今日から始める幼なじみ」の作者であり、元々ポテンシャルは高め。作画レベルも高いので、NEXT高木さんとして続きに期待です。

 

「霧尾ファンクラブ」1-3巻

   

作者: 地球のお魚ぽんちゃん 出版社: 実業之日本社 ジャンル: 恋愛, ギャグ

同級生の霧尾のことが好きな2人の女子高生、三好藍美と染谷波が繰り広げるラブコメディ。という体の、限界霧尾リアコオタク達によるギャグ。の皮を被った恋愛ドラマ。作者は某ネットメディアに4コママンガを投稿しているため、ギャグのポテンシャルが高いことは分かっていましたが、限界オタクの描き方が想像以上で笑わされました。その一方でギャグを楽しむテンションで読み進めていくと、何故かいきなり真面目な雰囲気で各キャラの本心を描き始めるので、その落差にまた笑わされます。さっきまで「霧尾君のうんちなら食べられる」とか話していたくせにさあ...。絵にはクセがあるので好みが分かれると思いますが、限界度数が高いオタクを見たい人にはオススメです。

 

「プロットからやり直せ」1-2巻

     

作者: つごもり 出版社: KADOKAWA ジャンル: 恋愛, BL

女性に触れると蕁麻疹が出てしまうNo.1ホスト・HINAこと朝日奈玲央と、女性顔負けの可愛い顔をした専門学校生・弥生権兵衛によるラブコメ作品。少女マンガ家を目指しているけどかっこいい男キャラを描けない権兵衛が、偶然知り合ったHINAに彼氏役として付き合ってもらう、というストーリーです。登場人物の大半は大人であり、権兵衛ら学生も含めて基本的に常識のある人しかいないうえ、ホストクラブやマンガ執筆の描写もそんなに多くないので、作品的には常識的な日常BLラブコメという位置づけ

読んだ感想としては、大事なシーンの盛り上がりに欠ける、という印象。大ゴマの使いどころがずれてない?という箇所が多いので、コマ割りからやり直しましょう。

 

「マスク男子は恋したくないのに」4巻

作者: 参号ミツル 出版社: リブレ ジャンル: エロ, BL

素顔にコンプレックスがあり、常にマスクをして周囲と距離をとっている男子高校生・佐山は、ある日クラスの人気者・才川に強引にマスクを取られてしまい...。本性を隠しているリア充×強気陰キャマスク男子の高校生BL作品。商業BLの中でもかなりの人気作で、アニメもやるようです。普段は猫を被っている攻めが、受けの強気な態度に呼応して受けの前でだけ意地悪な本性を見せたり、段々と受けに執着したりというのが、本作の特徴の一つ。巻が進むにつれ、佐山が周囲の人間と関わるようになり世界が広がっていくことに対して、才川は干渉しないようでいて内心独占欲に駆られるのが気に入っている点です。あとは偶に佐山がツンデレを発揮して才川に甘えてくるところも好き。エロ要素は多めかつ口が性感帯というやや特殊な部分はあるので、そこはご承知おきを。

 

「誰か夢だと言ってくれ」8巻

作者: みっしぇる 出版社: 集英社 ジャンル: 恋愛, BL

夢から始まる青春BLの人気作。BLに至るまでの過程をしっかり描いており、後の展開に繋がる伏線も張っていたりするため、一般向けBLとしてオススメの作品です。8巻では真柴父が過去の後悔を精算することができ、主人公の樹と小夜は受験を無事終え高校を卒業しました。真柴父の過去関連が結構重かったので、それが一段落したことでかなり平和度が高い巻でした。残された謎は今後のストーリーで解き明かしてくれると思いますが、だいぶ区切りが良い状態なので完結もそう遠くなさそうです。

 

「幼なじみの顔が良すぎて逆らえない」1巻 (完結)

作者: 吾笠花 出版社: リブレ ジャンル: 恋愛, BL

面食いでドルオタの男子高校生・北森茜と、イケメンなのを良いことに茜に甘える幼なじみ・愛島春見の幼なじみBL。春見は茜のことが好きで攻めていますが、茜が鈍感なので全然気付かないという設定で、ある出来事から2人の関係が進み始めるというストーリーです。面食いという要素は珍しいですが、幼なじみBLとしてはよく見る設定という印象が強め。最初の方は初出がSNSなので、ストーリーはない無自覚いちゃつき日常。そういうものが見たい人にはオススメですが、それならSNS上で読めば良いというね。エッチはしません。

 

「イラつく素肌」1巻 (完結)

作者: 沖田有帆 出版社: 双葉社 ジャンル: エロ, BL

大学のビーチバレー部でペアを組むことになった2人が、ケンカやエッチなことを通して仲を深め合い、大会に挑むまでの物語を描いたBL作品。親による影響で優勝に執着しひたすら努力を重ねる瀬戸と、努力を知らない白い肌の天才でプレイに付いてこれる相方がいなかった海本という対照的な2人が、ぶつかり合って段々とお互いを理解していく様子を丁寧に描いているなかなかの良作。ただ砂浜の上でヤるのは衛生上良くなさそうだし痛そうだなと思いました。

 

すでに11月に入ってそれなりに日が進んでいますが、10月までの買い残しは「兄の嫁と暮らしています」「世界で一番おっぱいが好き!」「心の声が漏れやすいメイドさん」「アラサーママの私でいいの?」の4作。今月は東京に出る用事があるので、その際にそろえたいところです。

それでは。