轍鮒之急

マンガ、アニメ、映画、ゲームの感想書き散らし

【7】今週のマンガ (2023/6/19購入分)

こんにちは。キセキです。

 

前回も書きましたが、旅行で博多に行った際にアニメイトメロンブックス紀伊國屋書店にハシゴしてマンガを買ってきました。田舎だと最新刊しか置いていないことも多々あるので、一度見送った作品を買うのは都会の書店じゃないと難しいです。

 

それでは、2023/06/19に購入したマンガの紹介と感想です。

(「よふかしのうた」より左の作品は前回紹介済みです。)

「よふかしのうた」16巻

作者: コトヤマ 出版社: 小学館 ジャンル: バトル, コメディ

吸血鬼になりたい少年とその友人や吸血鬼達による、バトルあり恋愛ありのコメディマンガ。アニメも放送されました。朝井ちゃん可愛いね。16巻では、ようやくマヒルや星見キクと対峙し、その胸の内が明らかになりました。そういえば探偵さんはキクが目的だったもんね...。現在の章がもう少しで落ち着きそうな感じもあるので、作品の終わりも近いと感じます。コウが多くの人(というか吸血鬼)と話す中で何を学んできたのか、最後に何を選択するのか、気になるところです。

 

貴腐人ローザは陰から愛を見守りたい」2巻

作者: 紫のの(漫画)中村颯希(原作) 出版社: KADOKAWA ジャンル: ファンタジー, コメディ

"貴腐人"である伯爵令嬢のローザが"薔薇"を世に広めんがために奮闘する中世風コメディ。転生ものではないので、ローザ自身がBL上の概念(攻め、受け、リバ等)を見出しながら進んでいきます。ローザの異母弟のベルナルド(シスコン美少年)が可愛い。2巻では、新たな受け、BL仲間を捕まえていました。そこそこシリアスな展開でも、ローザの頭が"腐っている"せいで全然不穏を感じさせないのが面白いところ。ちなみに、作品的にはローザ総受けです。

 

「ボクんちのメイドさんたち。」2巻

作者: 7zu7 出版社: 竹書房 ジャンル: コメディ, エロ

小学生の祥太と専属メイドの亜梨沙を中心とした、ちょっとエッチなメイドコメディ。メイド達に翻弄されながらも、亜梨沙に告白できるように奮闘する祥太を見守るおねショタ作品です。良い。良いが割と品はない。2巻では新たにミステリアスなギャルメイド・唯華が参戦。当て馬キャラではありますが、おねショタが更に捗るので嬉しいですね。おっぱい放り出しながらショタに諭されてるのは笑いました。

 

「かわにさざなみ」3巻

作者: 澄谷ゼニコ 出版社: 一迅社 ジャンル: 日常, BL

ゆるふわ童顔体育会系×ハツラツイケメン文化系の日常系BL。友人だった頃の高校生編と恋人同士の大人編があり、大人編ではかなり糖度高めのいちゃラブが繰り広げられます。読みやすいし、キャラクターも変なクセはないので、BLの入りとしてはオススメの作品。3巻では、だいぶ仲が良くなってきた高校時代と、相変わらずいちゃいちゃしている大人編が描かれています。ちなみに、作者は最近他にもBL作品を精力的に出していますが、そちらはキャラに一癖ありそうなので私は足踏みしています。

 

「の、ような。」6巻

作者: 麻生海 出版社: 芳文社 ジャンル: 日常, ドラマ

事故で両親を亡くした中学生と幼稚園児の兄弟を、親戚で未婚の30代アベックが引き取り、一緒に暮らす日常ドラマ風作品。子育ての大変さに加えて、シングルマザーや祖父母の干渉等の親世代の問題や、親を亡くした子供達との関係の構築といったシビアな内容も取り扱っていますが、登場人物が大体は常識人なので、作中は暖かい雰囲気を感じます。6巻では、仕事と家族のバランスや、実子ではない子供が抱える"遠慮"との向き合い方など。実体験できない分、1つの家族の形として最後まで見届けたいです。

 

「となりの爬虫類くん」1-2巻 (完結)

作者: 山本まと 出版社: リブレ ジャンル: 恋愛, 趣味

爬虫類飼育系男子と隣人ギャルのラブコメ基本的には爬虫類関連の内容なので、ジャンル的には趣味情報系です。ちなみに爬虫類系(というか動物全般系)だと、「秘密のレプタイルズ」という作品のほうが情報多めで、今作はラブコメ寄り。爬虫類情報系マンガの先人を知っているのもあり、別段突出した要素は少ないと感じました。ギャルが聖人なくらいかな。絵柄は好みです。急展開、登場人物の多さ、未回収伏線からおそらく打切だと思いますが、ハッピーエンドで良かったね、という感じです。

 

「くらいあの子としたいこと」1-2巻

作者: 碇マナツ 出版社: 富士見書房 ジャンル: 恋愛, コメディ

友達を作りたい高校生・田畑蓮が、暗い雰囲気の佐々木透子と一緒に学級委員をしながら仲を深めていく作品。正直ラブコメかは現時点で判断つきませんが、帯でそう言っているので多分ラブコメ。2巻まででだいぶ友達っぽくなってきました。キャラも増えてきたのですが、出し過ぎな気もするのが不安なところ。無理に恋愛をしなくてもよい関係性だと感じるので、友人として仲良くなる二人を見られればと思います。

 

「目々盛くんには敵わない」1-2巻

作者: もりこっこ 出版社: スクエア・エニックス ジャンル: 日常, ギャグ

ある朝起きると美少女になっていた目々盛を中心とした、日常系TSコメディ。親友の来生や男の目々盛に片思いしていた後輩女子・陽向などそれぞれのキャラも立っており、コメディとしてのポテンシャルは十分高い作品です。実は数年前から買おうか迷っていましたが、目々盛がヤンキーである可能性を恐れて敬遠していました。(ヤンキーは許容範囲外の行動するので苦手。)実際は普通の男子高校生だったので安心。ちなみに、目々盛の下の名前はまだ判明していません。

 

「思春期男子はどうかしている。」1巻

作者: アメノ 出版社: KADOKAWA ジャンル: 日常, ギャグ

共学化したが女子が一人も入ってこなかった男子校で、男子高校生たちが織りなす日常ギャグマンガメインの4人は、童貞こじらせ、田舎コンプレックス、重度のゲームオタク、百合好きイケメンで、全員がボケ、ツッコミの両方を担当します。素直に面白かったです。やはり男子高校生が1番知識があるバカなので。実はこういうギャグ作品にはあまり触れてこなかったので、これを機に裾野を広げてみようかと思っています。

 

「楠木さんは高校デビューに失敗している」1巻

作者: みいみつき 出版社: 一迅社 ジャンル: 恋愛, コメディ

高校デビューを果たした志月くんと、同じ中学出身でこちらも高校デビューをした楠木さんのラブコメ題材としては面白いですが、志月のトラウマとなった女子や楠木に嫌味や陰口たたく女子などの要素が個人的に苦手です。現実問題本当にこんな奴らいるのか?と思ってしまう。それとキャラデザが0.5昔前な感じです。ラブコメとしては、キャラよりストーリー重視で読みたい作品という印象です。

 

「エロ漫画家おねーさんとお疲れリーマン」1巻

作者: 砂履シンシャ 出版社: 新潮社 ジャンル: 恋愛, コメディ

アパートの隣人同士であるエロ漫画家の只野くおん(29)とバツイチリーマンの勅使河原三蔵(36)の半同棲ブコメ年齢的な生々しさはありつつも、ラブコメとしては純粋さすら感じます。が、1巻の最後で大人を見せつけてきました。この年齢層のピュアと生々しさを両立したラブコメ、あまり見かけないので、増えて欲しいところです。高校生よりこっちに年齢が近しくなってきたしね...。浮気とか不倫は勘弁です。

 

「情緒をめちゃくちゃにしてくる女」1巻

作者: 蝉丸 出版社: KADOKAWA ジャンル: 恋愛, コメディ

冴えない陰キャ男子がSNSで知り合った人とオフ会をしたところ、美人な女性がやって来て...。思わせぶりな態度で翻弄され、沼に引きずり込まれていく男を眺める作品。怖すぎる。こんな女、そりゃあ情緒がめちゃくちゃにされますわ。まだ純愛の線が1mmくらい残っているので、超絶悪質な「高木さん」と評しておきます。同人版や読切版もあるらしいです。

 

「この恋を星には願わない」1巻

作者: 紫のあ 出版社: KADOKAWA ジャンル: 恋愛, ドラマ

女→女←男の百合込み幼馴染三角関係恋愛劇。恋愛より友情を優先し冬葵に依存してきた瑛莉(中央)、瑛莉が好きだが彼女のために友情を第一にしてきた冬葵(左)、瑛莉が好きで意識して欲しい京(右)、三人それぞれの想いを描きつつ、瑛莉のために諦めようとしている冬葵を主人公として物語は展開します。それぞれの想いを考えると、誰も悪くないのに...という気持ちにさせられます。また、絵のタッチや登場人物の表情なども作品の雰囲気を一層際立たせており、作画、内容ともにレベルが高い作品でした。

 

「可哀想なガラクタとキミ」1巻 (完結)

作者: 緒花(作画)雪代鞠絵(原作) 出版社: 幻冬舎コミックス ジャンル: 恋愛, BL

大家族長男の世話焼き攻め×汚部屋引きこもり医学生受けのBL。キャラクターやストーリーが、全体的に綺麗にまとまっている良い作品です。初めて読むBLとしてオススメ。しかし、個人的には琴線に触れる部分が特になかったというのが正直なところです。マンガからは作者の"癖(へき)"を摂取したいタイプの人間なので、ザ・万人向けの本作は印象が弱く感じてしまいます。それと、天才キャラは微妙にコンプレックスを感じるので苦手です。

 

「40までにしたい10のこと」1巻 (完結)

作者: マミタ 出版社: リブレ ジャンル: 恋愛, BL

29歳イケメン部下×39歳枯れた上司のリーマンBL。40歳まであと三ヶ月となった十条雀が、"40までにしたいことリスト"を部下の田中慶司に見られたことから始まるラブコメです。界隈ではかなり人気の作品で、だいぶ前から購入するか迷っていました。結論、とても良い作品でした。40近いおじさんのBLは読んだ経験がほぼありませんが、年齢やセクシャリティー、上司としての立場に悩みながらも、久々の恋愛に振り回される雀の様子がとても刺さりました。2人の大人としての理性も随所に見られたのが、さらに良し。人気な作品はやはり理由があるんだ、と実感しました。逆張り良くないね。

 

以上です。最後に連載予想

「よふかしのうた」20巻完結

貴腐人ローザは陰から愛を見守りたい」5巻完結

「ボクんちのメイドさんたち。」4巻完結

「かわにさざなみ」6巻完結

「の、ような。」9巻完結

「くらいあの子としたいこと」4巻完結

「目々盛くんには敵わない」3巻完結

「思春期男子はどうかしている。」2巻完結

「楠木さんは高校デビューに失敗している」3巻完結

「エロ漫画家おねーさんとお疲れリーマン」2巻完結

「情緒をめちゃくちゃにしてくる女」3巻完結

「この恋を星には願わない」5巻完結

 

「よふかし」はマヒル君の話が終わり次第畳みにきそうな印象。「楠木さん」と「情緒を」はSNSバフがあるので、2巻は越えると見ています。「思春期男子」と「エロ漫画家と」は、掲載媒体的な厳しさもありそうです。

 

それでは。