轍鮒之急

マンガ、アニメ、映画、ゲームの感想書き散らし

【9】今週のマンガ (2023/07/08購入分)

こんにちは。キセキです。

 

出張で関東方面に行ったので、秋葉原でマンガ買うのを楽しみにしていたのですが、時間がなかったのに加えて、連載作品の新刊で手一杯になったので新しい作品は買えませんでした。無念。

 

それでは、2023/07/08に購入したマンガの紹介と感想です。

 

「夜桜さんちの大作戦」18巻

作者: 権平ひつじ 出版社: 集英社 ジャンル: バトル, コメディ

スパイ一家の夜桜家と婿入りした太陽が、夜桜家を狙う敵と戦うバトルコメディ。18巻は、前巻で父親にさらわれた長女・二刃と次男・辛三の奪還編。兄弟姉妹の特殊能力と奥義みたいなやつの応酬でバトルは激アツ展開。そして、父親のこれまでの不可解な行動の理由がついに明かされました。先が見逃せません。

と言いたいんですけど、この作品、精神年齢が男子中学生(下手したら小学生)相当でないと正直きついと思います。スパイというより殺し屋、キャラ造形が幼稚などツッコミどころは多く、能力も強いのは分かるけどどういう原理?みたいなものが多いというか全てそう。主人公が真面目な点と次女・四怨が好きなので読み続けていますが、評価はそんなに高くありません。

 

「ちえりの恋は8メートル」2巻

作者: ミトガワワタル 出版社: 集英社 ジャンル: 恋愛, コメディ

身長が8メートルになってしまった女子高生・大峰ちえりと、そのお世話係に任命された幼馴染の小滝夢路のラブコメディ。デカい。いわゆるデカ女よりも圧倒的にデカいですが、とにかく最高。ちえりの快活な性格もあって、ラブコメとしても評価は高いです。内容としてはちえりの片想いですが、夢路側も好意は見え隠れしています。2巻も1巻に引き続き、ラブコメ定番のお話を巨大少女パターンで展開していきます。そして最後には、新たなる巨大少女が!個人的にかなり気に入っている作品なので、3巻も楽しみにしています。

 

「くらいあの子としたいこと」3巻

作者: 碇マナツ 出版社: 富士見書房 ジャンル: 恋愛, コメディ

他人と関わることが苦手な高校生の男女が、一緒に学級委員の仕事をする中で距離を縮めていく作品。3巻では、主人公達の兄、姉との関係性や、いつもと異なるシチュエーションでのお話がメイン。主人公の交友関係が徐々に広まっている様子や、ヒロインの意外な一面が見えてくるストーリーの筆致には、作品としての安定感を感じます。現状ラブコメとしての盛り上がりには欠けていると思いますが、高校生の日常成長譚としては地に足が着いた良作です。

 

「癒やしのお隣さんには秘密がある」3巻

作者: 嶋伏ろう (漫画), 梅澤夏子 (原作) 出版社: 大誠社 ジャンル: 恋愛, ドラマ

質素な生活を心がける蓬田藤子の隣室に引っ越してきたのは、イケメン御曹司・仁科蒼真。彼とのひとときに癒やしを感じていた藤子だが、偶然彼の部屋を見てしまい...?広告などでそこそこ有名な作品なので、若干ネタバレありで感想書きます。

3巻では、秘密がバレた仁科との関係性を藤子が悩む展開。客観的に見てストックホルム症候群みたいなものでは?と思いますが、仁科も根は多分いい人だし、大人が好意>恐怖と判断したならいいのか?という気にもなる。割ともやもやしていますが、この問題自体は、この先の作品展開にはあまり関係してこない予感がします。一方で、この要素が使えなくなると、この作品の独自性が消滅するため、どのような展開になるのかやや不安なところです。

 

「幼稚園WARS」4巻

作者: 千葉侑生 出版社: 集英社 ジャンル: 恋愛, コメディ

世界で最も安全な幼稚園で働く、元犯罪者達のラブコメ+片手間バトル。4巻では、クソダサネーム敵組織が判明し、リタとダグ先輩の恋路にも進展が。このマンガの凄いところとして、ページの使い方が大胆という要素があるのですが、4巻でも見せてくれました。銀河まで行く!?とか、えっちすぎ~とか、見開きページでしっかり笑わせてくれる楽しい作品です。ラブコメにも関わってきそうな2号ちゃんがあまり喋らないのは気になりますが、作品としての面白さがしっかりしているので次巻も楽しみです。

 

「となりの信國さんは俺のことが好きな気がする」5巻

作者: 安田剛助 出版社: 白泉社 ジャンル: 恋愛, コメディ

東京から転校してきた佐々木に対して、彼のことが好きな信國さんが様々なアプローチをする広島弁ブコメ前巻で佐々木が信國さんへの好意を自覚したので、両想いのフェーズに入っています。5巻では、信國さんの幼馴染・愛莉のサイドストーリーと、残りはメインの2人の迷走。信國さんの彼女面も面白かったですが、佐々木がメインの回は男子の会話劇になるので特に面白いです。ちなみに5巻、ギャルが全部脱ぎます。無修正で謎の光も海苔もありません。びっくりしちゃった。

安田剛助の作品はギャグセンスが抜群なので、笑わない回がほぼありません。台詞回しも藤近小梅と同じくらい上手いので、好きな作者の一人です。絵も上手いしね。

 

「おとなりに銀河」6巻 (完結)

作者: 雨隠ギド 出版社: 講談社 ジャンル: 恋愛, ドラマ

特異な風習を持つ島から逃げてきた五色しおりと、親と別れて年の離れた妹弟と暮らす久我一郎が、不思議な"契約"で結ばれ、徐々に惹かれ合うラブストーリー。作者は「甘々と稲妻」の雨隠ギド。6巻は、二人の結婚とその後の暮らしや数年後のお話でした。ハッピーエンドです。妹や弟の成長した姿、その後の島がどのように変化していったのか、といった内容は個人的にも見たかったので満足ではあります。作品全体を通しては、物語の緩急はありつつもかなり控えめで、二人を中心とした周囲の人間や環境の雰囲気を楽しむマンガだったという印象です。ゆったりめのラブストーリーが好きな人にはオススメします。ただ3巻か4巻くらいでアニメ化の話が出たときは、個人的にかなり疑問を感じました。これが作者のネームバリューかもしれません。とりあえず完結おめでとうございます。

 

「ゲーセン少女と異文化交流」6巻

作者: 安原宏和 出版社: 富士見書房 ジャンル: 恋愛, 日常

留学生の中学生リリーとゲーセンで働く大学生の草壁蓮司の、ゲーセンが舞台の日常系ラブコメディ。構図としてはリリーの片想いですが、普通にゲームを楽しんでいる場面も多いので、微笑ましい気持ちで読むことができます。蓮司も理解した上でイベントなどに付き合っているのが良いところ。6巻はクリスマスの話とか。ラブコメとしての進展とかは別に気にしていない作品なので、そういう意味では楽しめました。マンガに意味を求める人には合わないでしょう。

 

「心の声が漏れやすいメイドさん」7巻

作者: ぎんもく 出版社: 芳文社 ジャンル: 日常, コメディ

出張で親が不在の男子高校生の家に、同級生のメイドが同居するコメディ。内容的にはメイドが大量に出てきて、よく分からんバトルなどを繰り広げるギャグ作品です。すでに15人くらいメイドがいるのですが、キャラの判別ができないのが難点。一柚と鯏なんてヘアピンついてなかったら、ほぼ同一人物。どのキャラがどの家のメイドで、名前は何で、趣味は何で、といった情報は本当に覚えられません。多分、全員同じ服着てるからだと思います。キャラの描き分けが弱い上に、個性がメイド服に塗りつぶされている。7巻初登場の雀城蛍は好きです。

 

「メイカさんは押しころせない」12巻 (完結)

作者: 佐藤ショーキ 出版社: 秋田書店 ジャンル: 恋愛, コメディ

出張で親が不在の男子高校生の家に、同級生のメイドが同居するラブコメディ(既視感)。こちらはれっきとした幼馴染ラブコメです。結構気に入っていた作品なので、完結には寂しさも感じますが、同時にしっかり描ききってくれたことに感謝。別途感想を書くつもりですが、この作品はだいぶ人を選ぶと思います。パロディや品のない要素など、かなりクセは強いものの、キャラデザインを許容できてギャグ要素にハマると、結構面白い。二人のラブコメが軸としてしっかりしている点も評価点です。とりあえず完結おめでとうございます。

 

「姫様"拷問"の時間です」12巻

作者: ひらけい (漫画), 春原ロビンソン (原作) 出版社: 集英社 ジャンル: コメディ, 日常

王女にして国王軍第三騎士団"騎士団長"の姫様が、魔王軍に囚われ数々の"拷問"を受けるお話。アニメ化おめでとうございます。ほぼ飯テロな本作ですが、12巻でも"拷問"は通常運転です。姫様の"屈し"も加速しており、ついにオート"屈し"からの開幕"屈し"宣言までしてしまいました。姫様が国王軍のもとに帰る日は来るのでしょうか。最近エクスの出番が少ないので寂しい。純粋にコメディとして面白い作品なので、癒やされるコメディを欲している人は是非。

 

「この手を離さないで」2巻

作者: 咲本﨑 出版社: シュークリーム ジャンル: 恋愛, BL

世話焼きα×トラウマ持ちΩのオメガバース人気作の続編。1巻の高校生編で"番"になった晴人と雅の大学生編です。まずオメガバースについて簡単に説明すると、男女とは別にα、β、Ωと呼ばれる第二の性がある世界のことです。このうちαとΩは男女関係なく"番"になることができ、その場合Ωは男でも妊娠できる、というのがオメガバースの設定。あとはαはモテやすい、Ωは発情期があるといったところが特徴です。僕自身は妊娠までいったオメガバース作品は読んだことがないので、普通のBLとの差はあまり感じません。

本作は1巻が結構辛い描写も多かった分、2巻ですれ違いはありつつも幸せそうな生活をしている雅を見ることができ感無量。晴人に甘やかされつつも、釣り合いたいと思う雅の心情がもうね。絵がかなり上手いので、その点でも評価が高い作品です。

 

「清く正しく優しく暴いて」1巻 (完結)

作者: ほわこ 出版社: 一迅社 ジャンル: エロ, BL

寂しがりやのダウナーヤ○チン×禁欲第一カタブツ王子の大学生BL。まずなぜこの作品を買ったかを述べさせていただくんですが、作者の過去作「俺専用AV男優くん」で"こいつは良い受けを描きやがる..."と思ったので、作者買いをしました。そういう点では、今作も概ね期待に応えてくれました。受けの赤面とぐちゃぐちゃにされ具合がやはり良い。そこ以外は特に抜けている(そういう意味ではない)ところはないかも。

 

それなりに続いていた作品が2つも終わってしまいました。ちゃんと完結してくれたのは嬉しいです。そういえば今連載を追っている作品数などについて、書いたことがないことに気づいたので、以下に記しておきます。

-------------------------------------------

連載中:タイトル数 156 総冊数 771

完結済:タイトル数 138 総冊数 673

単冊作:タイトル数 157

-------------------------------------------

いつのまにか1500冊超えてました。保管場所はギリある(ない)。

それでは。