轍鮒之急

マンガ、アニメ、映画、ゲームの感想書き散らし

【16】今週のマンガ (2023/9/16購入分)

こんにちは。キセキです。

先々週の話ですが、3連休で半年ぶりに仙台に行きました。駅前のEBeansに入っている喜久屋書店は、やっぱり最強の本屋だと再認識。魂の故郷すぎる。ただ往復+2泊でほぼ10万飛んだので、しばらく節制です。

それでは、2023/09/16に仙台で購入したマンガの紹介と感想です。

 

「黒岩メダカに私の可愛いが通じない」11巻

作者: 久世蘭 出版社: 講談社 ジャンル: 恋愛, コメディ

寺の息子で戒律のために女子と仲良くなりすぎないようにしている黒岩メダカに対し、彼を落としたい女子達がアタックしていくラブコメディ。11巻は、メダカとメインヒロインのモナのクリスマスデート後半戦。戒律を気にしすぎて態度が悪くなっていたメダカが、モナの気持ちを察して反省するという大きな一歩が見られました。これがメダカの成長に繋がることは間違いなさそうなので、今後の展開に期待です。

 

「葬送のフリーレン」11巻

作者: 山田鐘人(原作), アベツカサ(作画) 出版社: 小学館 ジャンル: バトル, ファンタジー

魔王を倒した勇者一行の魔法使い・フリーレンが、"人を知る"ために再び旅を始める後日譚ファンタジー11巻は、フリーレンと一級魔法使いのデンケンが2人の大魔族と戦う黄金郷編のクライマックス。新刊が半年ぶりだったのでちょっと前の方から読み返したんですが、やっぱり面白い作品です。名状しがたい感情が垣間見えるキャラクターの表情だったり、戦闘描写におけるフリーレンの強さの見せ方だったり。落ち着いた雰囲気の物語の中に見える"抑揚"が絶妙です。満を持してアニメも始まったので、是非一度見てみてください。

 

「未亡人エルフの金森さん」1巻

作者: さねすえ 出版社: 双葉社 ジャンル: 恋愛, コメディ

おっとりした性格の美女エルフ・金森光と、小学生の頃に彼女に「結婚してあげる」と言ったことで婚約者となった男子高校生・悠介の500歳差ラブコメ世界観を述べておくと、舞台は現代日本ですが、天狗や猫耳つきの獣人が存在しており、悠介君はヤンキー王国・茨城における3大チームの一つ "茨鬼神" のリーダーで "赤がしらの悠介" と呼ばれています。一方、金森さんはエルフなので魔法を使えるし、500歳を超えているので関ヶ原の戦い(1600年)をしっかり経験しています。設定に独自性があり、魔法や長命種と現代日本の整合性も比較的上手にとっているので、作品自体の質は高め。ラブコメとしても、年上お姉さんと不器用な男子高校生というジャンルが好きな人には刺さると思います。悠介の同級生女子のデザインが古めなところは、ちょっと残念です。

 

「友達(メスガキ)が私を理解らせにくるので勝利の女神(メスガキ)の力を借りてこっちも理解らせにいきます。」1巻

作者: ショウマケイト 出版社: 竹書房 ジャンル: ギャグ, 百合

友達の宇佐見ひふみ(メスガキ)にいつもバカにされていた亀山いろは。そんな彼女のもとに現われた勝利の女神・チーキィ(メスガキ)に力を借りて、いろはがひふみに勝とうと挑むコメディ。この作品、メスガキ、わからせ、わからせられ、ガチ百合、ギャグを網羅しております。メスガキ語彙も尋常ではなく、語尾に♡をつければ何を言ってもいいわけではないはずですが、何を言っても面白いことになっています。このアイディアで作品を構成できた時点で勝ち確だと思いますが、作者のスタミナ切れは懸念点。ここ最近で一番インパクトのある作品でした。

 

「夢でフラれてはじまる百合」2巻

作者: ヒジキ 出版社: 竹書房 ジャンル: 恋愛, 百合

幼馴染の陽花にフラれる夢を見たことがきっかけで、陽花に対する自分の気持ちに気付いた月詩が告白しようと意気込む百合ラブコメ作者は「ケイヤクシマイ」という作品も連載中ですが、個人的にはこちらの作品の方が好き。2巻までは、両片思いの状態の2人が、幼馴染という関係から一歩進もうとしている様子が描かれており、2巻では、1巻で明かされなかった陽花の心情を覗けます。もうね、陽花という女が強すぎる、の一言に尽きますね。百合でこの女は最強だと思います。絵のクオリティも高いので、上質な百合を提供してくれるオススメの作品です。

 

「ざーこざこざこざこ先生」3巻

作者: ぜろよん 出版社: フレックスコミックス ジャンル: 恋愛, コメディ

自己評価低めの中学教師・霧崎と、彼を普段からイジって楽しんでいる女子中学生3人のメスガキ系ラブコメ実は3人は霧崎先生が好きなのですが、それぞれ秘密にしたままなのでお互い好意がバレないようにしつつ牽制しあっています。しかし、この作品の真のヒロインはその3人ではなく、同級生で素直女子の白井さん。メスガキムーブしている女たちが、素直に好意を行動で示す女子に負けて理解らせられている様子を楽しむ作品です。もっと白井さんを出してくれ。個人的には結構お気に入りの作品です。

 

「推しが我が家にやってきた!」9巻

作者: 慎本真 出版社: フレックスコミックス ジャンル: 恋愛, コメディ

デビューから俳優の佐久間葵(さっきゅん)を追い続けてきた小山田すみれのもとに、突然本人が現われて求婚してきた、という推し求婚コメディ。すみれはオタクを拗らせ弁えているので、如何にさっきゅんとの接触を断とうかを常に考えていますが、さっきゅんが外堀を埋めまくっており逃げ場がなくなっています。9巻では、さっきゅんがすみれの両親に挨拶に行くという一大イベント発生です。ちなみに、推し接近系作品の中では、すみれ以上に弁えているオタクはいまだに現われていません

 

「水姫先輩の恋占い」1-4巻

     

作者: シロサワ 出版社: 白泉社 ジャンル: 恋愛, コメディ

普通の高校2年生の坂上宗次郎と、自分の方が先輩であると嘘をついている高校1年生の水姫明日香のラブコメ途中まで割と品がないギャグ寄りのラブコメかと思ってたら、急にシリアス&ファンタジー要素をぶっ込んできてビックリした作品。しかも4巻でかなり区切りが良い感じになったので終わったのかと思ったら、まだ続いているようです。ギャグと絵柄がかなり特徴的で、最初は違和感が強いけど段々とクセになる印象。コメディのジャンルで言うと、頭は良さを感じる頭の悪い漫才風の会話劇で、今まで紹介した作品の中だと「この復讐にギャルはいらない」が近いです。一部キャラの区別が難しい点と、全体的に色(トーン)の使い分けが下手な点は勿体ないですね。

 

「相原君と嘉島君はラブコメかもしれない」1巻

作者: キシモト 出版社: 三交社 ジャンル: 恋愛, BL

同じ飲食店で働き些細なことで言い合いをする嘉島と相原の2人は、実は未練タラタラな元カップル。そんなお互いの好意に気付いていない2人が繰り広げる、両片思いBL。素直になれば一瞬で復縁できるのに、2人とも天邪鬼な気質がある上に破局から5年も拗らせているので、焦れったいことこの上なし、な作品です。最初から両者ベタ惚れみたいなBL作品は希少なこともあり、個人的にはかなり気に入っています。最近の自己分析の結果、"受けの赤面" が性癖リストに載りました。ストーリーや絵などもマンガとしての質は十分に高く、良い作品だと思います。

 

「葬送のフリーレン」「ざーこざこざこざこ先生」「夢でフラれてはじまる百合」といったお気に入りの作品を買えた良い週でした。せっかく仙台に行ったので、もっと色々買いたかったところでしたが、名古屋でも無限に増やしたばっかりなので抑えました。

それでは。