轍鮒之急

マンガ、アニメ、映画、ゲームの感想書き散らし

【13】今週のマンガ (~2023/8/26購入分)

こんにちは。キセキです。

 

いつの間にか8月も終わりましたね。早すぎ。最近は「Slay the Spire」とか「Vampire Survivors」といったゲームのSwitch版をやっています。面白すぎて時間が溶けていく。近いうちにポケモンSVのDLCも来るので、しばらくはゲームがメインになりそうです。

 

それでは、2023/08/26までに購入したマンガの紹介と感想です。

(左から実質H,非H,非H,非H,H,非H,H,H,H,非H,H,H)

「沼すぎてもはや恋」3巻

作者: 空垣れいだ 出版社: 講談社 ジャンル: 恋愛, コメディ

女子が近いと赤面する転校生・狼谷柊斗と、推しに生きると決めたのに狼谷君にガチ恋してしまったオタク女子高生・桐野桃華のラブコメ少女漫画です。赤面がばれないように怖い印象を振りまいている狼谷君が、桃華にだけ秘密を明かして懐いている様子を眺めてニヤニヤする作品ですが、3巻は狼谷君が独占欲、嫉妬を露わにし始めました。ただ実質両想いとはいえ、無自覚かつ付き合ってない状態で、目隠しマッサージ、机の下で脚を絡める、指咬みとかします。狼谷君、だいぶヤバい人間だろ。狼谷君がようやく自分の気持ちを自覚したようなので、次巻が一つの山場になりそうです。

絵について述べておくと、普通に上手いのですが、コマ間で動きがブツ切れになっている印象。多分キャラの姿勢が静的で、動きの途中の姿勢としては不自然な状態だからだと思います。1巻の頃よりは幾分違和感は減りましたが、まだちょっと気になります。

 

「逢沢小春は死に急ぐ」1巻

作者: 胡原おみ 出版社: 集英社 ジャンル: 恋愛, ドラマ

安楽死が法的に認められた世界で、高校を卒業したら病気の弟に心臓移植をするために安楽死すると決めている逢沢小春と、姉を安楽死で亡くした柏原常(トキ)が出会い、恋人として高校生活を送るボーイミーツガール。主題はかなり重いですが、高校生活の様子や絵柄の雰囲気がそれを感じさせず、バランスの取れた作品です。発売自体は半年前ぐらいで、ずっと気になっていたので、予想以上に良い作品で気に入っています。

1巻では、青春を全力で楽しもうとする小春を描きつつ、苦しんでいる人の近くで過ごす生きづらさと、それを分かち合える人がそばにいることの大切さも描いています。安楽死という現在の日本では認められていない題材ではありますが、自分の身近ならどうするか、非常に考えさせられる作品です。

 

「朝日向先生は秘密の診察をしているらしい」1巻

作者: カワグチ 出版社: 小学館 ジャンル: 恋愛, コメディ

中学時代に保健委員と保健室の常連として片思い同士だった2人が、泌尿器科の女医と患者として再会するラブコメお互い相手に気付いていますが、気付いていないフリをしています。まあ、気まずいもんね。もしかしたら医者としてあり得ないことをしているかもしれませんが、僕では気付けないし、コメディとして成立させる範囲で必要なことは許容して読んでいます。大人同士のラブコメですが、中学時代の初恋相手でありながら医者と患者という立場により、実質めっちゃ面倒くさい高校生みたいになっています。性が絡むような駆け引きではなく、こじらせたピュアなラブコメ読んでいる気分。2巻で更に面倒くさくするのか、身バレするのかで、評価も変わりそうです。

 

「思春期男子はどうかしている」2巻

作者: アメノ 出版社: KADOKAWA ジャンル: 日常, ギャグ

男子校に通う残念系高2男子たちの日常ギャグ。作品としてはサザエさん時空でいくようです。2巻では、女子校の文化祭への入場券を懸けた戦いや、バレンタイン談義、エロ本学級裁判など、思春期男子達のアホさを楽しめます。どこかで見たことあるネタでも、やっぱり面白いですね。お気に入りはイラスト初心者の阿久津(あっくん)が奮闘する話。そもそもの経緯は、女児アニメキャラの巨乳イラストがどこにもないので自分で描くことにした(絵が描ける同級生には、"盛る"のは自分のポリシーに反すると断られた)、なのでアホなのには変わりないんですが、誰よりも頑張っているのであっくんは好きなキャラです。あっくんが主人公でいいレベル。

 

「よわよわ先生」3巻

作者: 福地カミオ 出版社: 講談社 ジャンル: 恋愛, コメディ

生徒から怖がられているが実はひ弱な"よわよわ"先生・鶸村ひよりと、先生のことが好きな阿比倉君のラブコメよわよわ先生の周りには変態チックな女性陣が集まっており、先生はそんな彼女たちに流されまくりなので、3巻だけでも水着、スク水、ブルマ、そして全裸になります。ブコメ的には、先生のよわよわ恋愛耐性が判明したので、阿比倉君には攻めて欲しい。3巻のお気に入りの台詞は、「私はあなた達にケンカしてほしくて、脱いだわけではありませんっ!!!」です。よわよわ先生の可愛さに振り切っている作品であり、しっかりそれを感じられるので、評価は高い作品です。

 

「偽装カレシに愛されてしまいました」3巻

作者: 美山るこ 出版社: 大誠社 ジャンル: 恋愛, ドラマ

7年付き合った彼氏に別れを切り出された挙句、その彼氏の婚約パーティーに招待された外科医・椎葉めぐみと、めぐみに偽装の恋人関係を持ちかけた後輩・秋穂誠司のドラマ風作品。この作品以外でも時々見られる偽装恋人とか偽装結婚という概念、常人には理解できないと思っていますが、皆さんは受け入れられますか?ちなみに僕は受け入れています、慣れたので。2巻にて晴れて真の恋人になり甘い日々かと思いきや、3巻では秋穂の家系に絡んで波乱が起きます。めぐみの元彼を奪った看護師の松井さんが準レギュラーになっているのですが、割と面白いキャラで、自分の中で好感度が徐々に上がってきているのがツボです。

 

「生徒会にも穴はある!」4巻

作者: むちまろ 出版社: 講談社 ジャンル: ギャグ, 日常

下品ありラブコメありの生徒会日常コメディ。4巻では、ヤンキー女の登場、ムッツリな会長の悶々、こまろ(庶務)と梅(主人公)の動物園デート、たん(会計)と有栖(副会長)の乳首当てゲームなど。特に有栖のノーブラ乳首当てゲームは面白かったですね。今まで有栖の描写が弱かっただけに、その可愛さを知ることができてホクホクです。そして、会長にはオ○○ーではなくラブコメを頑張って欲しい。梅を勝ち取るのは会長だと信じています。

 

「雪の新妻は僕と溶け合いたい」6巻

作者: 三星めがね 出版社: 竹書房 ジャンル: コメディ, エロ

ポンコツ雪女・銀華と、銀華に運命の人として見初められた優介の夫婦が、性的な営みをできるようになるまで奮闘するエロコメディ。この作品の雪女は結構複雑な設定なのですが、簡単に言うと、十分な力がある雪女は大人の身体を保つことができ、雪女の里から下りることができます。しかし銀華は実力を誤魔化して里から下りてきたため、気を抜くと子供の身体になってしまう。なので性的な営みをするのも一苦労で、そこを夫婦2人で克服していくという作品です。展開が遅いのもあって、評価は微妙寄り。

エロ要素は、銀華と優介の夫婦に加えて、雪女の仲間たちや優介の妹の自慰や性行為の描写。一般誌の作品としてはガッツリ描いている方なんですけど、あくまでコメディの範疇というか。なんだったら、上の「よわよわ先生」とか「生徒会にも穴はある!」の方がエロさを感じられるかもしれません。エロを売りにしている作品のエロより、健全な作品のフリをしてエロ描写出してくる作品の方が満足感がある現象です。

 

「その警察官、ときどき野獣!」7巻

作者: 虎井シグマ 出版社: 一迅社 ジャンル: 恋愛, TL

街の皆から人気のある警察官・熊野啓吾と、一人気丈に生きている女性・小牧ひよりのTL作品。設定や物語がしっかりしているタイプの作品ですが、TLなので2話に1回はセックスしてます。物語の主軸は、ひよりの父に前科があることで巻き起こる事件や、ひよりと周りの人たちとの関係性。本人の問題ではないのに、父のことを弁えて一歩引いた姿勢を貫くひよりは見てて痛々しいですが、これを熊野がどう解していくかが見所であり、エッチもその手段の一つ。エッチな本としての実用性はないです。

 

「税金で買った本」8巻

作者: ずいの (原作), 系山冏 (漫画) 出版社: 講談社 ジャンル: コメディ, お仕事

図書館バイトのヤンキー・石平君が図書館のあれこれを学ぶ図書館お仕事コメディ。8巻では、石平君の友達の話を中心に、芥川賞直木賞自己実現について、実際の作品に絡めたお話が繰り広げられます。今回はお仕事というよりは、学生が抱える不安や自信をつけるには?みたいな悩みを言語化して、作者の考え方や思いを示してくれる巻でした。実のところ石平君は、知らないことを知りたがったり面白い本を読むのが好きだったりする好奇心に溢れたキャラで、言語化もかなり上手なので、設定とはいえ普通に羨ましいです。活字読んで何かを学べる人間になりたいね。

 

「当て馬キャラのくせして、スパダリ王子に寵愛されています。」1巻

作者: 結城アオ 出版社: 彗星社 ジャンル: エロ, BL

小説世界に転生し1巻で消える当て馬キャラになってしまった男が、なぜか小説世界の王子に溺愛されているファンタジーエロBL。個人的には、なんか物語が頭に入ってこないという感想。主人公は毎回目的を持って行動しているはずなんですが、目的がフワッとしている上にすぐ違う場面に移るため、思考や感情についていけません。王子についても思考がほぼ完全に隠されているので、溺愛している理由がわからず読者側は困惑するしかないです。さらに毎話濃密なエッチなシーンがあるので、そこを読んだ後は物語で何があったか忘れてしまう。総合的に、物語に関係ない要素が悪目立ちしすぎで物語を理解しづらいという印象です。絵は上手だし、エッチな場面はちゃんとエッチなので、そういう需要には応えてくれると思います。

 

「これだから童貞は。」1巻 (完結)

作者: まれ 出版社: 三交社 ジャンル: エロ, BL

ガサツでモテない童貞×片思い健気イケメンの高校生幼馴染BL。結構良かった。ストーリーは、紅緒(攻め)に片思いしている夜一(受け)が、童貞の紅緒にエッチの仕方を教えるという役得な立場を手に入れたものの、長年のこじらせから素直な気持ちは伝えられないうちに紅緒の方が積極的になっていくという内容。引っ込みがつかなくなった夜一と流石に色々気付いた紅緒の2人が、付き合うに至るまでの過程を丁寧に描いています。個人的な性癖として、受けがモダモダしているうちに攻めが押せ押せになって、受けの逃げ場がなくなる、というやつがあるのでドンピシャでした。最近買ったBLの中では、お気に入りの作品です。

 

今週は以上。最近の購入は下品な作品が多い気がしますが、発売周期的にそうなっているだけです(真剣)。でも、疲れている時はこういうアホみたいな作品が読みたくなりますよね。あたまからっぽにもできるまんがさいこう。

それでは。